太陽研究者連絡会の皆様

研究会の案内を依頼により代理で投稿します。

工藤哲洋(国立天文台)

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皆さま

 既にお知らせしてきた研究会の最終案内です.
 一部プログラムの日程・会場が変更になっております.ご注意下さい.
 どうぞよろしくお願いします.


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国立天文台 研究集会
「天文学を中心とした理工学における乱流研究」(NAOJ Turb 2010)
のご案内
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 下記のように,国立天文台の研究集会として「天文学を中心とした理工学での
乱流研究」を開催いたします.
 年度末の大変お忙しい時期かと存じますが,ご参加いただき,積極的にご討論
していただけたら幸いです.

   世話人
   横井 喜充(東京大学 生産技術研究所 基礎系)
   常田 佐久(国立天文台 ひので科学プロジェクト)
   星野 真弘(東京大学 理学系研究科 地球惑星科学)

記

国立天文台 2010年度 研究集会
「天文学を中心とした理工学での乱流研究」(NAOJ Turb 2010)


日時:2011年3月14日(月)–15日(火)

場所:    国立天文台 三鷹キャンパス すばる棟大セミナー室,コスモス会館
会議室
   181-8588 東京都三鷹市大沢2-21-1 phone: 0422-34-3600 (代表)
   http://www.nao.ac.jp/about/mtk/access/index.html

   JR武蔵境駅より
   小田急バス 境91「狛江駅北口」行き 武蔵境南口3番乗り場より乗車 『天文
台 前』下車 所要時間約15分
   京王線調布駅より
   小田急バス 境91 「武蔵境駅南口」行き 調布駅北口11番乗り場より乗車
『天文 台前』下車 所要時間約15分
   小田急バス 鷹51 「三鷹駅」行き 調布駅北口11番乗り場より乗車『天文台
前』 下車 所要時間約15分
   京王バス 武91 「武蔵小金井駅」行き 調布駅北口12番乗り場より乗車 『天
文 台前』下車 所要時間約15分

問い合わせ先:
   横井 喜充(よこい のぶみつ)
   東京大学 生産技術研究所 基礎系部門
   153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1 Bw-505
   e-mail: nobyokoi_at_iis.u-tokyo.ac.jp (Nobumitsu YOKOI)


プログラム (敬称略):

第一日目 3月14日(月) すばる棟大セミナー室
10:30 - 10:40
   はじめに
10:40 - 11:40
   井上 剛志 (青山学院大学 理学部)
   「多相星間媒質中での乱流と粒子加速」
13:00 - 14:00
   山本  勝  (九州大学 応用力学研究所)
   「金星を中心とした地球型惑星大気の力学」
14:10 - 15:10
   犬塚 修一郎 (名古屋大学 理学部) 
   「降着円盤および磁気回転不安定性(MRI)と関連する乱流について」
15:20 - 16:10
   ポスター紹介
16:10 - 17:40
   ポスター・セッション

第二日目 3月15日(火) コスモス会館会議室
10:00 - 12:00
   吉澤  徴  (東京大学名誉教授)
   「乱流モデル:レイノルズ平均モデリングの基本概念」
13:30 - 15:10
   新野  宏  (東京大学 大気海洋研究所) 
   「竜巻・塵旋風の物理および大気境界層の乱流モデル」
15:30 - 16:10
   政田 洋平 (神戸大学システム情報)
   「太陽の差動回転と乱流」
16:20 - 17:00
   石川 遼子 (国立天文台 ひので科学プロジェクト)
   「太陽短寿命水平磁場と対流構造,その起源について」
17:00 - 17:30
   総合討論


ポスター発表:

[P-01]
著者(所属):三浦 英昭 (核融合科学研究所)
題目:Hall MHD乱流に対する空間フィルターの作用
[P-02]
著者(所属):中村 琢磨 (宇宙航空研究開発機構)
題目:渦単体という視点で見る宇宙プラズマ乱流
[P-03]
著者(所属):勝川 行雄 (国立天文台)
題目:「ひので」で探る太陽表面における磁気対流の性質
[P-04]
著者(所属):船越 智史,宮本 大士,佐藤 友俊,宮嵜  武 (電気通信大学 大
学院知能機械工学)
題目:準地衡風点渦系の最大エントロピー状態
[P-05]
著者(所属):石澤 明宏 (核融合科学研究所)
題目:乱流による磁気リコネクション
[P-06]
著者(所属):瀧本 浩史 (東京工業大学)
題目:壁乱流に見られるストリーク構造の地表面幾何依存性
[P-07]
著者(所属):小布施 祈織,竹広真一,山田道夫 (京都大学 数理解析研究所)
題目:β平面上の帯状流の安定性と乱れの効果
[P-08]
著者(所属):鈴木  建  (名古屋大学)
題目:降着円盤での磁気乱流の局所および大局数値実験
[P-09]
著者(所属):堀田 英之1, Matthias Rempel2, 横山 央明1, 飯田 佑輔1,
Yuhong Fan2 (1:東京大学, 2:High Altitude Observatory)
題目:音速抑制法(RSST:Reduced Speed of Sound)による太陽内部対流数値計算
[P-10]
著者(所属):佐野 孝好 (大阪大学 レーザーエネルギー学研究センター)
題目:磁気回転不安定によって駆動される磁気乱流の非線形飽和レベル
[P-11]
著者(所属):北村 良実,池田 紀夫,瀧田  怜,上野 宗孝 (ISAS/JAXA),河
村 晶子 (名大理),他「あかり」星形成チーム
題目:星の初期質量関数IMFの起源を星間乱流に探る
[P-12]
著者(所属):木村 恵二,竹広 真一,山田 道夫 (京都大学 数理解析研究所)
題目:回転球殻内の Boussinesq 熱対流が内外境界面に及ぼすトルク
[P-13]
著者:寺坂 健一郎 (九州大学 総合理工学府 先端エネルギー理工学専攻)
題目:直線型プラズマ装置HYPER-I中に観測される間欠的な磁場揺動
[P-14]
著者(所属):伊藤  淳  (核融合科学研究所)
題目:拡張磁気流体モデルを用いたプラズマ流の平衡と安定性の研究
[P-15]
著者(所属):上道  茜  (筑波大学 大学院)
題目:旋回流を用いた超希薄予混合燃焼の研究
[P-16]
著者(所属):永岡 賢一 (核融合科学研究所)
題目:トーラスプラズマ中の乱流による異常粘性と自発回転の実験観測
[P-17]
著者(所属):永岡 賢一 (核融合科学研究所)
題目:回転プラズマ中の自発的構造(バーガース渦)形成と異常粘性
[P-18]
著者(所属): 寺門 大毅 (東北大学 工学部機械知能航空工学科),服部裕司
(東北大学 流体科学研究所)
題目:二次元弱圧縮性減衰乱流の統計的性質
[P-19]
著者(所属): 間野 晶子 (お茶の水女子大学 大学院理学情報科学),河村哲也
(お茶の水女子大学)
題目:河川プルーム内砂粒子の移流拡散過程の数値計算
[P-20]
著者(所属):澤井 秀朋(早稲田大学)
題目:乱流磁気散逸が強磁場超新星のダイナミクスに与える影響
[P-21]
著者(所属):岡村 崇弘 (高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所
クライオジェニックグループ)
題目:臨界点近傍ヘリウムにおける鉛直平板自然対流の乱流遷移過程に関する計算
[P-22]
著者(所属):犬伏 正信,小林  幹,竹広 真一,山田 道夫 (京都大学 数理解
析研究所)
題目:Kolmogorov流の共変Lyapunov解析と時間相関関数




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参考

国立天文台 研究集会「天文学を中心とした理工学における乱流研究」(NAOJ
Turb 2010) 開催要領
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 3月14日-15日の二日間,東京三鷹の国立天文台(National Astronomical
Observatory of Japan: NAOJ)で研究集会「天文学を中心とした理工学における
乱流研究」を開催します.
 年度末,学会・研究会などで大変お忙しい時期かと存じますが,どうぞご検討
下さい.
 よろしくお願い申し上げます.

   世話人
   横井 喜充(東京大学 生産技術研究所 基礎系)
   常田 佐久(国立天文台 ひので科学プロジェクト)
   星野 真弘(東京大学 理学系研究科 地球惑星科学)

I. 目的
 乱流とそれに伴う運動量輸送やエネルギー散逸は,天文や地球物理,核融合な
どの諸現象でしばしば重要な役割を果たすと考えられています.しかし,乱流へ
のアプローチは自明ではありません.実際,理工学の多くの分野で必要とされる
乱流の知識と,流体物理で研究されている乱流の知見との間には大きな差があり
ます.実現象では,非一様性や非等方性とそれらの効果がまず重要な問題となり
ます.一方,流体乱流の研究では,方程式の非線型性に由来するクロージャーの
問題が最重要とされ,一様で等方な乱流に議論が集中しがちです.このような状
況下で,実在する乱流である非一様性乱流を扱う理論やモデルを考え,その成果
を実現象の乱流解析に活用することは大きな意義をもちます.

 この研究会は,天文学や地球物理,核融合などの研究者で乱流を扱う必要のあ
る人と流体乱流の研究者で天文などの自然現象の解析に真剣な興味をもつ人が一
堂に会して,乱流を伴う実現象で何がわからないかを整理,問題を共有し,その
解析のための方法を探ろうという趣旨の会です.
 勿論,全ての問題をすぐに解決することは不可能です.そこで今回は,実在す
る非一様な乱流を解析する有力な手法である乱流モデルに焦点をあて,
(1) 天文・地球物理・核融合などの現象で乱流のどういう点がわかる必要がある
のか;
(2) 乱流モデルとはどういうものか;
(3) 実際の自然現象において乱流モデル的手法でどのようなことができるか; 
といった点について考え,議論する研究会にしたいと考えています.

 研究会では,それぞれの分野で活躍しておられる講師の方々に,できるだけ基
本的なところから講義していただき,専門用語によらず共通の言葉で物理や考え
方を語っていただくようにします.その上で,実現象で乱流について何を知る必
要があるのか,乱流による輸送や散逸を評価・モデル化する際にどのようなこと
に注意する必要があるのか,などがわかるように議論を進めたいと思います.

II. 日程・場所
 2011年3月14日(月)-15日(火)
 東京・三鷹 国立天文台 すばる棟大セミナー室,コスモス会館会議室
 http://www.nao.ac.jp/about/mtk/access/index.html


III. プログラム

第一日目 3月14日(月) すばる棟大セミナー室
10:30 - 10:40
   はじめに
10:40 - 11:40
   井上 剛志 氏(青山学院大学理学部)
   「多相星間媒質中での乱流と粒子加速」
13:00 - 14:00
   山本  勝  氏(九州大学応用力学研究所)
   「金星を中心とした地球型惑星大気の力学」
14:10 - 15:10
   犬塚 修一郎 氏(名古屋大学理学部) 
   「降着円盤および磁気回転不安定性(MRI)と関連する乱流について」
15:20 - 16:10
   ポスター紹介
16:10 - 17:40
   ポスター・セッション

第二日目 3月15日(火) コスモス会館会議室
10:00 - 12:00
   吉澤  徴  氏(東京大学名誉教授)
   「乱流モデル:レイノルズ平均モデリングの基本概念」
13:30 - 15:10
   新野  宏  氏(東京大学大気海洋研究所) 
   「竜巻・塵旋風の物理および大気境界層の乱流モデル」
15:30 - 16:10
   政田 洋平 氏(神戸大学システム情報)
   「太陽の差動回転と乱流」
16:20 - 17:00
   石川 遼子 氏(国立天文台ひので科学プロジェクト)
   「太陽短寿命水平磁場と対流構造,その起源について」
17:00 - 17:30
   総合討論


IV. 参加
 参加のための事前登録は不要です.[ポスター発表をされる方は登録が必要で
す.下記VI(i)をご覧下さい.]
 上記の目的に賛同される方,興味をもたれる方は,どなたでも参加していただ
くことができます.
 乱流に関連する理工学現象の観測・実験,理論・シミュレーション研究で,乱
流がどのような役割を果たしているか(あるいは果たしていないか),乱流輸送
についてどのようなことがわかり,どのようなことをさらに調べなくてはいけな
いか,などを自由に議論していただけたら幸いです.


V. 旅費
 研究会の予算が限られており,講演者の方とポスター発表の一部の方以外に旅
費をお支払いすることはできません.どうぞご理解下さい.
 天文台敷地内の宿泊施設(コスモス会館)への宿泊も可能です.研究会で確保
した部屋数に限りがあり,先着・必要度などをベースに判断させていただくこと
になります.早めに[遅くとも2月15日(火)までには]ご相談下さい.


VI. ポスター・セッション
 ポスター・セッションはこの研究会の大切な構成要素です.第一日目[14日
(月)]の午後(16時10分から17時40分の時間帯に)開催する予定です.
 日頃の研究成果や問題意識を積極的にご紹介下さい.乱流に関わるさまざまな
分野の研究者が集う機会を利用して議論していただけたらと思っています.
 特に,ポスター発表の内容は完成した仕事である必要ありません.アイデアの
スケッチやこのようなことを知りたいという問題提起を行なってください.
 また,ポスターは必ずしもこの研究会のために新調する必要はなく,他の研究
会で用いたものの使い回しでも構いません.

(i) 登録
 ポスター発表を希望される方は以下のフォームに記入し,横井宛メールでご送
付下さい.ぎりぎりまで受け付けたいと思いますが,準備の都合上,2月末まで
にご登録下さい.
 ただし,旅費を希望される場合は下記(ii)の情報もお送り下さい.事務処理の
都合上,必ず2月11日(金)までにお願いします.
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 ポスター発表 登録フォーム (2011年2月末まで)
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著者(所属):
題目:
要旨[300字程度以内]:
旅費希望:要・不要
連絡先
 住所[郵便番号]:
 電話番号:
 e-mail:
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(ii) 旅費
 ポスター発表者には旅費の援助をしたいと考えています.予算が限られている
ため,多数の場合はご希望に応じられないことがあります.院生・若手・シニア
の方などを優先することになります.また,支給されても部分的な援助に留まる
場合もありますので,お含みおき下さい.
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 旅費手続きに際し必要な情報 [2011年2月11日(金)まで]
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氏名:
所属・職名(学年):
e-mail:
連絡先電話番号:
参加予定 
   3月14日(月)
   3月15日(火)
出張日程   月 日~ 月 日 (日帰り/宿泊)
出張期間中または前後に天文台以外から旅費が支給されるか
(される場合、詳細調整します)
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(iii) ポスター内容の口頭発表
 第一日目の午後,ポスター・セッションの前に,ポスター内容を口頭で紹介し
ていただく時間を設けます.
 時間は一人あたり数分が限度です.希望者だけですが,是非利用して,研究会
参加者にポスター内容の紹介をして下さい.ご自分のパソコンをご持参いただい
ても構いませんし,pdfファイルを用意していただければ,こちらのパソコンを
使って発表していただくことも可能です.

(iv) ポスターの掲示など
 研究会の開催期間中(第一日目[14日(月)]から)できるだけ長く掲示してい
ただこうと思います.来場された方から,休憩時間などを利用して適宜掲示を
行って下さい.
 ポスターは,講演会場の入口付近のロビー等に掲示する予定です.
 ポスターの様式などについては追ってご連絡差し上げます.


VII. お問い合わせ:
 研究会についてのお問い合わせや,ご意見・提言などは,気軽に下記,横井ま
でお寄せ下さい.

問い合わせ先:
横井 喜充(よこい のぶみつ)
東京大学 生産技術研究所 基礎系部門