太陽研究者連絡会の皆様

tennetでアナウンスがありましたように、以前お知らせした、秋の天文学会での
企画セッション「次世代の多波長偏光サイエンス」の講演の募集が始まっていま
す。ただ、多岐にわたる関連分野の講演を4時間の枠でこなさないといけないた
め、太陽関連では口頭講演はよくて3件の割り当てになりそうです(ポスターは別
です)。口頭講演の割り当てを要求しないといけないので、発表を考えている方
は取り急ぎ花岡 hanaoka[at]solar.mtk.nao.ac.jp までご一報ください。

それではよろしくお願いします。

花岡@国立天文台

-------- Original Message --------

tennetのみなさま、

日本天文学会 2012 年秋季年会(9/19~21 大分大学)におきまして、
企画セッション「次世代の多波長偏光サイエンス」を開催します。

講演を希望される方は以下の案内文に示すように、
2012年 6月10日(日)までに予稿をお送りください。
多くの方にご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。

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 日本天文学会 2012 年秋季年会
 企画セッション「次世代の多波長偏光サイエンス」
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■趣旨
 偏光は電磁波の基本的な性質であり、空間分解できないような小さな
領域の幾何学的な構造や非等方性、磁場の形状など、他の観測手法では
得られないユニークな知見をもたらす重要な観測手法です。
可視光・赤外線では 8-10m 級望遠鏡を用いた偏光観測から、クエーサー
や星形成領域、超新星爆発等の構造の理解が飛躍的に進んでいます。
また、中小口径望遠鏡によって、ブレーザーやガンマ線バーストなどの
突発天体、変光天体の偏光モニター観測から多くの成果が出ています。
サブミリ波帯では ALMAによる高解像度・偏波観測が今まさに始まろうと
しており、これまでとは比較にならないほどのクオリティーのデータが
出始めるでしょう。これまでは偏光観測が難しかった高エネルギー帯域
でも、観測技術の向上によりX線・ガンマ線偏光観測が今まさに始まった
ところです。この数年で複数のミッションが実現し、新たな成果が
出始める黎明期と言えます。

 一方で、偏光観測は1ステップ高度な技術を要する観測であるため、
広く浸透していないことも事実です。このような状況の中、
偏光観測・理論に焦点を当てた企画セッションを設けることで、
偏光観測および理論を主軸としたサイエンスの意義や将来ミッションの
動向について天文学会員に広く知っていただくとともに、活発な議論を
していただきたいと思います。

 本企画セッションでは、全波長域にわたって科学成果および将来観測の
展望について講演していただこうと考えています。天体のカテゴリーも、
太陽、銀河、超新星爆発、活動銀河核、ジェット天体、ガンマ線バースト、
宇宙マイクロ波背景放射に至るまで幅広く扱うことを考えています。

■セッション時間:4時間

■セッションの構成:
基調講演と一般公演(口頭発表 a 講演、ポスター講演)

■基調講演者:
 田村元秀 氏(国立天文台) 惑星形成現場の偏光観測
 當真賢二 氏(大阪大学)   ジェット天体(AGN, GRB)の偏光理論

■一般講演の申し込み:
 http://www.asj.or.jp/nenkai/
 からフォーマットをダウンロードして予稿原稿を作成し、
 以下のアドレスまでお送りください。
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 polarization[ AT ]astro.s.kanazawa-u.ac.jp
 ( [ AT ] を @ に置き換えてください)

 ・Subject 欄に「多波長偏光講演申し込み」と記載してください
 ・2012年 6月10日(日)締め切り
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■注意点:
1)通常の宛先とは異なりますし、通常のセッションよりも
 締め切りが早いのでご注意ください。
2)セッションの時間が限られているため、講演申込が多数の場合は
 世話人が口頭発表とポスター発表の割り当てを行います。
 ご希望に添えない場合もありますのであらかじめご了承ください。
3)企画セッションでの一般口頭講演は(a)講演扱いとなります。
 (a)講演は1人1講演が原則となっております。
4)予稿内の「分野」の欄は空欄で構いません


■世話人:
 村上敏夫  (金沢大学、代表)
 川端弘治  (広島大学)
 田中雅臣  (国立天文台)
 玉川  徹  (理化学研究所)
 永井  洋  (国立天文台)
 花岡庸一郎(国立天文台)
 米徳大輔  (金沢大学)